NY Bar Examは英語「で」行われる試験です。英語で受験できる程度の力は必要です。
しかし、NY Bar Examは、あなたの英語「を」試す試験ではありません。Law Schoolに留学し、講義・課題をこなし、卒業できるだけの英語力があれば基本的に大丈夫なはずです。
とはいえ、日本で英語教育を受けた日本人であれば、大なり小なり、英語面で不利と感じない人はいないでしょう。
英語力のハンディ
インプット: インプット教材を読む時間及び読んだ後の記憶の定着の程度が違います。一方、日本語資料については功罪があります。日本語で勉強するのは最初の取っ掛かりとしては良いですが、結局試験問題は英語なので使われる英語に慣れないと問題を素早く解くことができません。
アウトプット: 法律英語については勉強することでネイティブとそれほど大差ないレベルまで到達することが可能ですが、それ以外の英語については用語・表現のニュアンスが理解できないために事実認定を誤るということがあり得ます(特にMBE)。
自分の英語力を言い訳にしない
たしかに上記のハンディはあるものの、これまで多くの日本人が合格してきている事実、また、ネイティブでも不合格となる人がいるという事実を考えると、 英語ができなければ受からないわけではなく、また、英語ができれば当然受かるというものでもないと思います。
かく言う私も、日本で英語教育を受けた典型的日本人なので、英語ネイティブだったらもっとサクサク解けるんだろうなぁとうらやましく思うこともありました。でも「英語のせい」にしても仕方ないですよね。
NY Barは筆記試験であって、多くの日本人が苦手意識をもつSpeakingは関係ありません。ネイティブでなければわからないようなスラングも出てきません。むしろ、日本で苛烈な受験を体験し、また、英語での読み書き、文法が得意な日本人は、他国の学生と比べれば、英語での筆記試験には割りと対応力があるのではないかと思われます。さらに、日本人は、過去の受験生によるハンドアウト含め、圧倒的な情報量を誇っていると思います。
例えば、MBEについて言えば、インプット及び練習量に比例して解くのが早くなります。パターンに慣れ、集中力を高め、多少よくわからない用語が出てきても読み飛ばして解くことが必要です。
NY Bar できかれているのは「Law」であって「English」ではない筈です。