2013年7月2日火曜日

合格率について

NY Barの試験委員会は、毎回試験の合格率(Pass Rates)を公表しています。2012年7月と2013年2月の合格率は以下のとおりです。 


New York Bar Examination Pass Rates July 2012



New York ABA Schools - First Time Takers 85%  
Out-of-State ABA Schools - First Time Takers 82%  
All ABA Graduates - First Time Takers 83%  
Foreign-Educated - First Time Takers 46%  
All Foreign-Educated 36%  
All First Time Takers 76%  
All Candidates 68%



New York Bar Examination Pass Rates February 2013



New York ABA Schools - First Time Takers 73%  
Out-of-State ABA Schools - First Time Takers 76%  
All ABA Graduates - First Time Takers 75%  
Foreign-Educated - First Time Takers 36%  
All Foreign-Educated 30%  
All First Time Takers 64%
All Candidates (First Time Takers & Repeaters) 50%



外国人受験生については国籍までは特定しておらず、一括しているので、日本人の合格率についてはわかりません。

全体の合格率については、2012年7月は68%と例年通り70%前後です。これに対し、2013年2月は50%とやはり低い数字です。これは2月受験者は7月不合格者が多い為、元々母集団のレベルが7月受験生と異なることに求められるのではないかと思います。
一方、外国人については、7月は36%、2月は30%と低いです。ABA School出身者の合格率には外国人受験生も含まれていると思いますので、JDの実際の合格率はもっと高いのではないかと想像します。

JDの人たちは「NY Barなんて簡単さ」という風情で、受験期間の2ヶ月間のうち本気で勉強するのは直前の数週間だけのようです。これは、もう、次元が違う人たちのものだと思った方がいいです。外国人LL.M.生は、やはり、2ヶ月間本気で頑張らないと難しいと思います。

とはいえ、外国人の場合でも初回受験生についてみれば、7月は46%と、半分弱は受かっているようです。(勿論この外国人の中には他の英語圏出身の学生も入っていますし、日本人の合格率自体は明らかになりませんが。) 外国人だからといって殊更にひどい結果が出ているというわけでもないので、悲観的にならず、粛々と勉強すれば良いと思います。